2018年10月24日水曜日

台湾から日本へのバナナ持ち込み方法

前回 台湾から日本へのパイナップル持ち込み方法 をまとめた時に情報提供してくれたC.Y氏(※お昼の台南ナイトのゲスト)がパイナップルだけでなくバナナも持ち帰ってきたとのことで詳しく聞かせてもらい許可も得たので、自分の備忘録ついでにまとめておきます。


まず台湾から日本へ植物を持って帰る時のおさらい。

●植物防疫所のHPのココでソレが持込可能かどうかを調べる

●↑にない場合は「輸入条件に関するデータベース」で調べる(※私のスマホからは無理でした。PC推奨)

●台湾の空港等の動植物檢疫站で検査証明書(檢疫證明書)を発行してもらう

●日本の空港の植物検疫カウンターで検査証明書とモノを提出してチェックしてもらう

※詳しくは台湾から日本へのパイナップル持ち込み方法を。




植物検疫所のHPを見てみると

※クリックで大きく表示されます


パインアップルは「入国時に検査が必要です」
バナナは「持ち込めません」



念の為「輸入条件に関するデータベース」でも見てみましょう。

※クリックで大きく表示されます


「なお、未成熟バナナは、輸入禁止植物(持ちこみできないもの)に該当しません。」




「バナナ」は持ち込み禁止なのに「未成熟バナナ」は持ち込み禁止に該当しないとはコレいかに。


※クリックで大きく表示されます


成熟したバナナはミカンコミバエが寄生するので持ち込んだらダメだそうです。
未成熟バナナにはまだミカンコミバエは発生しないらしく持ち込み可能なんだそうな。



で、台湾の農家さんからあと10日ほどで熟しそうな未成熟バナナを手に入れたC.Y氏、高雄空港の検疫カウンターへ。

安定の王者パイナップルと挑戦者未成熟バナナ 


他の仕事してるからカウンターにいませんねん。
用事ある人は電話してね(10時~23時)


前回同様(※パイナップルの回参照)周りの人の助けを借りて無事電話で検疫カウンター職員を呼び出すことができ、検査証明書発行へ。

が、ここでトラブル発生。

職員さんは「台湾から日本へバナナの持ち込みはできません」の一点張り。
C.Y氏は「未成熟のバナナはいけますねん!」と強く出るがなんせ中国語ができないのでスマホの翻訳機能を駆使しつつ「ばななちゃう、グリーンばなーなや」と必死の訴え。

ぶーちぇんそう


C.Y氏を担当した高雄空港の検疫カウンターの職員さんは未成熟バナナを個人で台湾から日本へ持込可能なことを知らないご様子で、頑なに「いや、無理だから。輸出許可証持ってんの?」とスマホの翻訳機能で聞き返してきたとのこと。

でもC.Y氏は未成熟バナナが持ち込み可能なことは知ってたから粘りに粘った結果「わし責任とらんで、関空で何があってもしらんで」と半ばあきらめた様子で検査証明書を発行してくれたとのこと。
言葉できないのに粘り勝ち、さすがクレイジー。

無事発行してもらえた検査証明書と
台湾ビール18天で祝杯


関西空港(2タミ)に到着し植物検疫カウンターへ行くとすんなりOKだったそうな。
関空の検疫カウンター職員間ではきちんと台湾からの未成熟バナナのあつかいは情報共有されてるとのこと。台湾側、しっかりー!


 検査OKハンコ紙が貼られた未成熟バナナ


ついでに関空の検疫カウンターで「10月入ってから、台湾からのパイナップルの持ち込み手続き増えてますか?」と聞いたところ「ほとんど申請がない」らしいです。
※まぁ今はパイナップルの旬じゃないしね



これで未成熟バナナも日本へ持ち帰れることが実証されましたが、問題なのは未成熟バナナをどこで手に入れるねん、ということ。C.Y氏は農家さんから直接仕入れたそうな。

普通の市場でも売ってたりするのかしらん??今度台湾行った時にチェックしてきます。




全面協力&感謝 C.Y氏





2018年10月6日土曜日

台湾から日本へのパイナップル持ち込み方法


以前からヤマサキ兄妹は台湾のパイナップルを推しており、台湾から日本へパイナップルは持ち込めるんですよ、ということをイベントや『大台南見聞録』P162でも言ってきました。
だって日本の空港に到着した時に検疫カウンターへ持って行ってチェックしてもらうだけでいいんですよ?書類とか書かなくていいんですよ?カンタンすぎて逆に「大丈夫?」と心配になるほどでした。


ところが2018年10月1日から、台湾から日本へのパイナップルの持ち込み方が変更になりました。



つまり、台湾で検査証明書を発行してもらわないといけなくなったのです。

検査証明書がない場合は廃棄処分。検査証明書を付けずに日本に持ち込んだのがバレたら3年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられる場合があります。
※マンゴーとかこっそり持って帰ってきてる人おるらしいけど、ほんまやめましょうね。

ちなみに台湾から日本に持ち込み可能なものはパイナップル以外にもあります。
植物防疫所のページで確認できます→ http://www.maff.go.jp/pps/j/search/ikuni/tw.html 

未成熟バナナも持ち込み可能です!





台湾で検査証明書(檢疫證明書)ってどこで発行してもらえるん??


桃園空港


桃園空港は第1ターミナルと第2ターミナルに動植物檢疫カウンターがあります。
だれでもウロウロできるエリア(非制限エリア)にあります。

場所は https://www.baphiq.gov.tw/office/hcbaphiq/view.php?catid=130 内の↓赤で囲んだところ、一航出境檢查室が第1ターミナル出発検査室、二航出境檢查室が第2ターミナル出発検査室、です。(ちなみに入境は到着)
↑リンク先でクリックすると地図が表示されますので各自確認してください。




ですが、第1ターミナルはちょっと分かりづらい。




↑この図でわかりますかね?
チェックインカウンターから検疫カウンターへ行くにはグルーーーーーーッと回らないとダメなんです。遠いな。



高雄空港


高雄空港はそんなに大きくないこともあり、わかりやすいです。
だれでもウロウロできるエリア(非制限エリア)にあります。
地図は→ https://www.kia.gov.tw/Transportation/InternationalFlight/InternationalFlight3F.htm ここの15番です。







高雄空港の検疫カウンターを利用したことのある友人によると、カウンターへ行くとこんなお知らせが。
検疫担当は室内にいるので用があるならベル押してね。



これだけならいいのですが

(クリックすると大きくなるはず)


要約すると

朝5時から7時は忙しくてここにおらんから以下に電話してね!5分ぐらいでくるからね!


電話せえってそんな、外国人にはハードル高すぎるやろ……

中国語ができない友人はどうしたかというと、このお知らせを持って隣の護理站に行って助けてもらったそうです。




桃園空港及び高雄空港の検疫カウンターで、パイナップルと「檢疫證明書」と書いたメモを出せば職員さんはすぐに理解してくれます。

そして発行してもらった檢疫證明書とパイナップルを日本の空港で検疫カウンターに持って行けば今までどおりに持ち込みができます。



で、台南空港は??


台南空港も関空との直行便が飛んでます。
台南空港には到着エリアにしか検疫カウンターがない!なんてこと!
じゃあ台南空港から帰る時にはパイナップル持って帰れないの!?と落胆したそこのアナタ、安心してください。

台南市東區東門路一段320號4Fにある検疫所で検査書発行してもらえます



曜日と時間が限られてますが、台南空港から関空は現在、火・金の15:35の週2便だけなので、検疫所へ寄ってから空港行けますね。
※発行してもらうのにどれだけ時間が必要かわからないので、できれば事前に確認してから行くことをオススメします※

ちなみに検疫所の方曰く、パイナップルの頭の葉っぱ部分に虫がひそんでいることがあるかもしれないので、できれば短く切って置く方がいいそうです。ありがたいアドバイス。




余談。でも重要


ほとんどの人がこんなことすること無いと思うけれども。
パイナップル以外のものも持ち帰ろうとして検査書を発行してもらう場合。

これが検査証明書


これは友人が発行してもらったパイナップルとニガウリの検査証明書です。
ふたつとも一緒くたにされて総合計の重さが書かれています。(6.5kg)


で、これを日本の検疫カウンターに持って行ったら、ニガウリは台湾から日本への持ち込み禁止物とのこと。
そして、パイナップルと持ち込み禁止物との重さが一緒にカウントされているので、この検査書自体が無効扱いになる可能性があるということ。


えええええええええ。


この時は10月1日以前だったのでニガウリを没収されただけで、パイナップルは無事持ち込めたそうですが、危ないとこでしたな。
先述の植物防疫所のページ http://www.maff.go.jp/pps/j/search/ikuni/tw.html にはニガウリは書いてなかったけどココ→ http://www.maff.go.jp/pps/j/search/detail.html の「輸入条件に関するデータベース」で確認したらニガウリは持ち込み禁止物でした。やはり事前に調べておかないとダメですね。




他のものも検査してもらう時は、必ず合算重量ではなく種類別の重量を表記してもらうこと!





特別感謝:C.Y氏、観光局Yさん