2017年3月16日木曜日

『台湾少女、洋裁に出会う 母とミシンの60年』(母親的六十年洋裁歲月)

台南だけのガイドブックって数えるぐらいしか無いけれど、これはガイドブックではないけどガイドブックとして使える超良書。




台南に生まれ育った1人の女生が洋裁と共に歩んできた60年を丁寧に描いた実際のお話です。

台南に興味がある方にはぜひ読んでいただきたい。
洋裁に興味がある方にも、歴史に興味がある方にも。

日本統治時代の台南の庶民の様子が描かれています。
当時の写真や地図も載っているので、私みたいな地図好きや検証好きにとってはたまりません。
やはり林百貨というのは台南にとって大きな存在なんだなと改めて感じました。

兄ヤマサキタツヤが2015年の林百貨リニューアルオープン1周年にプレゼントした絵。
1000元以上お買上げの方にプレゼントの限定ポストカードになったよ。(コチラ参照)




本の内容については読んでいただくとして。



さて、この本に出てくる檨仔林(台湾語:すわやーなー)という場所。
現在この地名は住所上には残っていませんが、林百貨のブロックにある路地がその場所です。

「ごっつい魚の看板やなぁ」と思いながら友愛街を通り過ぎるだけで、この本を読むまではその奥の路地に足を踏み入れたことはなかったのです。(だいたいチャリ行動なので路地裏散策する機会もそんなに無い)


本の中では中正路からの入り口の写真がありましたが、私は友愛街から路地を入り檨仔林へ。

ぶらぶらしてたら、普通の住居の上にでっかいお廟が!ナニコレー!!

住居の横側に大きな長い階段が



 階段を登りきるとお廟が。
神様の下に住むのはありがたいことなんでしょうか



うんぐーすわやーなー(台湾語発音)


まさかこんな路地の中にこんなでっかいお廟が、しかも住居の上にあるなんて……!!!
やっぱり台南オモロイなぁ。



この今も路地が残る檨仔林から南へ少し行った忠義路と府前路の交差点の南東角に阿全碗粿というお店があります。

碗粿の有名店は國華街の富盛號だけじゃないんですよ~
※碗粿って何?という方はコチラの9番を見てみてね



デカデカと檨仔林の文字が


看板の説明によると、最初は友愛街にお店があったらしく、現在の4代目さんも檨仔林にある中正路53巷18號之3の工場で毎日その日分の碗粿を作ってお店に運んでるそうです。(檨仔林をぶらぶらしてたらこの工場を見つけたけど、工場というか普通の家で、看板も何も出てなかったと思う。)



台南に行ったことある人はこの本を読みながら「今のあそこのことかな?へぇ、当時はこんなんやったんや」と今と昔を照らし合わせながら当時のことを想像すると、次回の台南行きがもっと楽しくなると思います!


台南へ行く前にも、行った後にも、オススメの本。
台南に興味なくても読んだらきっと「台南ってどんなとこだろ」って気になって行きたくなるはず。





中国語の『母親的六十年洋裁歲月』は博客來だと海外発送もしてるし、台湾行く前に注文しておいて台湾のセブンイレブンで受取もできるよ!

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