いーふーあーるーさんもんじゃー
台湾でかつて栄えた3大都市を栄えた順に言った言葉で
府は府城=台南、鹿は彰化の鹿港(ルーガン)、艋舺は台北の萬華(ワンホァ)
のことを指している。
共通するのは港町だったこと。まず港町が発展していくのはどこも同じやね。
12月に台湾へ行った時は順番は違えど知らず知らずまさにこの一府二鹿三艋舺を巡ることに。
一府はいつもおなじみ台南のこと。昔は府城と呼ばれていて今でも街中でこの文字をよく見かける。
二鹿 鹿港
台中から車で小一時間ほどの場所にある港町、どメジャーな観光スポットなので行ったことある人も多いかと。海の神様でおなじみ媽祖さまをまつる天后宮や老街、台湾で一番古い龍山寺、すれ違う時に乳を触ってしまうぐらい狭い摸乳巷などなど、台南に次いで栄えた街なのでここも歴史が古く、いろんな見どころが沢山あって、ブラブラ街歩きしてるだけで面白い。
夜の天后宮
鹿港天后宮HP 日本語アリ音楽アリ
乳さわり小道
見どころ全部回ろうと思うとそこそこ距離があるけど公共レンタサイクルYouBikeが鹿港にもあるのでこりゃ便利!(参照:彰化のYouBikeサイト(中・英))
かれこれ10年ほど前に初めて饅頭を食べて「豚まんの皮だけやのになんでこんなに美味しいの!?」と衝撃を受けたのも鹿港でした。→阿振肉包
そして港町なので海鮮がオススメ
やはり蚵仔煎ははずせない
蝦猴(シャーホウ)というエビみたいなアナジャコは鹿港名物
海鮮じゃなくておやつの牛舌餅(ニョウシェービン)
宜蘭のやつは薄いけど鹿港のは分厚い
三艋舺 萬華
艋舺という見慣れない漢字、中国語読みだとモンジャー、元は台湾語読みでばんかと言うらしい。その昔その辺りに住んでいた原住民ケタガラン族の言葉で木の小舟を指す言葉が地名になる
↓
その地名が台湾語でばんか=艋舺という漢字が当てられる
↓
日本統治時代にばんかに日本語読みで萬華という漢字が当てられる
↓
現在は萬華という漢字が残り読み方は中国語読みのワンホァ
ああ、ややこしい……
しかも検索すると「艋舺 ㄇㄤ ㄍㄚ」と書いてることが多く、それだとまんがになるよ……
台湾語の発音は難しいのでまんがとばんかの間みたいな発音なのかしら?
それとも私が知らないだけで台湾語を注音で表記するときの法則みたいなものがあるの??
そしてこの場所を舞台にした映画『モンガに散る』ではばんかでもまんがでもモンジャーでもなくモンガになっている。どないなっとんのかしら……
いろいろとややこしいのでここは映画にならって以下モンガで統一。
映画タイトルはさておき、台湾にはこのように変遷した地名がいくつもあり、有名どころでは高雄や基隆もそう。興味のある方は調べてみるのもオモロイかと。
MRT龍山寺駅を降りて地上に出ると、競艇やってる時の住之江公園駅か!いうぐらいにオッサンだらけ(例えがローカルすぎてすみません)
なんでそないぎょうさんおるんか知らんけど、とにかくオッサンらがフラフラしてる。
目の前の龍山寺は参拝者でいつも人がいっぱい。
龍山寺の中も外も人口密度が高い。
一府二鹿三艋舺を巡って思ったのは、圧倒的にモンガは怪しさ満載。ザ・アジア!て感じ。
特に龍山寺駅上のオッサン群と萬華夜市の独特さは一府二鹿には無い。
台湾でこの場所がどういうイメージを持たれているのかは知らんけど、すごくディープな場所というのは誰もが感じとれるだろう。
鹿港はレンガ造りの家だったり海鮮が豊富だったり、どことなく台南を彷彿とさせる。
乳さわり道みたいな極端に狭い道は除き、台南に比べると道は広い。
鹿のマスコットキャラが奈良よりカワイイ。
それぞれ良いところオモロイところがあるので、特に台湾の歴史に興味ある人はぜひ行ってみてほしい。
モンガ夜市
龍山寺から右に出るとこのモンガ夜市で、左に出ると剝皮寮歷史街區という昔の町並みを修復保存しているところがあり、前述の映画『モンガに散る』もここで撮影されたとか。
2012年に行った時にはゲタ親分の家のセットがあったよ。
2012年10月に行って撮ったゲタ親分の家。
今もまだあるのかしら?
剝皮寮(ボーピーリャオ)とは逆側のモンガ夜市を歩いて行くとアーケードのついた萬華夜市に
立派な入り口
この萬華夜市はなかなかにディープで、蛇を食べることができるお店が何軒かあって、知らずに行くとギョッとしてしまうかも。写真撮影ダメなとこも多いので、ここで写真撮る時は注意しましょう。
オサレな今の台北しか見たことなかった兄には衝撃だった様子。
艋舺清水巖
『モンガに散る』の舞台
特に龍山寺駅上のオッサン群と萬華夜市の独特さは一府二鹿には無い。
台湾でこの場所がどういうイメージを持たれているのかは知らんけど、すごくディープな場所というのは誰もが感じとれるだろう。
鹿港はレンガ造りの家だったり海鮮が豊富だったり、どことなく台南を彷彿とさせる。
乳さわり道みたいな極端に狭い道は除き、台南に比べると道は広い。
鹿のマスコットキャラが奈良よりカワイイ。
台南安平は運河があることもあり海が近く感じられて港町なことがわかるけど、モンガは港町感がない。鹿港も今回夜だったこともあり港町感はあまり感じられなかったけど海鮮を出すお店が多いのでなんとなく感じることはできた。
もっとじっくり見て回ればモンガもルーガンも港町として栄えた跡がたくさんあるんだと思う。
今度はそれを探すのもオモロそう。
それぞれ良いところオモロイところがあるので、特に台湾の歴史に興味ある人はぜひ行ってみてほしい。
今回は行けなかったので今度は台南の安平でのんびり過ごしたいな~。