2017年10月30日月曜日

Japaholic2017/10/28「日本の居酒屋」



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台湾人の友達と喋っていると、「日本のサラリーマンは仕事終わりに居酒屋へ行ってお酒を飲むんでしょ?」とよく聞かれる。確かに夕方以降の居酒屋へ行くとスーツ姿の人は多い。でも居酒屋はサラリーマンだけじゃなく、若者からお年寄りまで色んな人が行くし、お酒が飲めなくてもOK!

そんな日本の居酒屋をヤマサキ兄妹がご案内~。


居酒屋に入って着席すると高確率で唱えられる「とりあえず生」という呪文。これを日本語で言えると、キミも立派な居酒屋ツウだ。ただ単に生ビールを注文するだけなのだが、最初の一杯目だけはなぜか「とりあえず生」と注文してしまう居酒屋の謎の習慣だ。

福岡のゴマサバ!!ひゅ~!


ちなみに、生ビールとは熱処理をしていないビールのことを指し、日本で製造販売されているビールのほとんどは生ビールだ。瓶に入った「瓶ビール」も缶に入った「缶ビール」も中身は生ビールなのに、一般的にはサーバーから注がれるものだけが「生ビール」と呼ばれている。だから台湾で生ビールを頼むと瓶で出てくるので「え?これ瓶ビールだよね??」と戸惑う日本人は多い。


ビールに次いでよく飲まれるのがウィスキーを炭酸水で割ったハイボール。焼酎などを炭酸水や果汁などで割ったチューハイやサワーも人気だ。果汁生搾り系のチューハイやカクテルも女子には人気が高い。おじさん層には焼酎が根強く人気だ。これから寒くなってくると日本酒を温めた熱燗もええね。ちゃんとソフトドリンクも揃っているのでお酒が飲めない人もご安心を。


居酒屋に行くと最初に出てくる謎の小鉢。あれは「お通し」もしくは「突き出し」と言って、注文した料理が来るまでの時間つなぎに、お酒のアテにちょうど良いのだが、自動的に出てくるから店からのサービスかと思いきや実は有料なのだ。300円~500円ぐらいが相場だけど「別に食べたくもないものにお金を払いたくない!」と断る人もいるらしい。私は断ったことないし、断ってる現場を見たこともないけど、お店とのトラブルにも発展しかねないので、ここは居酒屋のシステムに身を任せよう。


大手チェーン店などでは各席に設置されているタッチパネルで注文するスタイルが増えている。最初に見た時は「カラオケ屋か!」とびっくりしたものだ。しかしタッチパネル方式だといちいち店員さんを呼ぶ手間も省けるし、何を注文したかの履歴も残り、今どれだけの金額かもひと目で分かる。日本語がわからない外国人でも注文しやすいと思うよ。


居酒屋定番メニューとしては、鶏の唐揚げ、だし巻き、漬物盛り合わせ、焼き鳥盛り合わせ、ホッケの一夜干し、などなど。女子は高確率でサラダを頼む。個人的には牛すじを煮込んだどて焼きが好きだ。

大阪は串かつ(フライ)がある店も多い


そしてお酒を飲むと最後に炭水化物が食べたくなる。これは私だけでなく多くの人がそうだ。居酒屋でお茶漬けなどをササッと食べるだけで済めばいいけど、居酒屋を出てからラーメンを食べに行くことも!台湾人にとってはただでさえ塩辛くて飲み干せないラーメンのスープを、お酒を飲んだあとに飲み干しちゃうんですよ。想像しただけで身震いしちゃうでしょ?これ身体に悪いからみんなは絶対真似しないようにね。


酒は飲んでも飲まれるな


自分の適量を守って楽しく飲みましょう!

2017年10月4日水曜日

Japaholic2017/09/26「秋の味覚と関西紅葉見どころ」

8月が抜けてしまいましたがJapaholicでの連載続いております。

ヤマサキ兄妹の連載が読めるのはJapaholicだけ!!

気付いたらもう秋でっせ。はっやー!

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秋の味覚と関西紅葉見どころ

台湾はまだまだ夏ですか?日本はすっかり秋になりました。秋といえば食べ物が美味しい時期。日本では「食欲の秋」なんてよく言います。

秋の食べものの代表といえば秋刀魚。漢字に「秋」って入ってるぐらいやからね。秋刀魚まるまる一匹を焼いて、大根おろしに醤油やポン酢を垂らして、すだちをギュウッとしぼって食べれば、嗚呼たまらん!内臓の苦い部分をアテに日本酒を飲むがオトナスタイル(オトナというより酒好きオジサンスタイル)。
サンマちゃん


そして秋の王様、圧倒的存在感なのが松茸。焼いたり天ぷらにしたり松茸ご飯にしたり……松茸の香りと食感は何をしても高級感が漂う。(※今でこそ高級品扱いされてるけど60年頃前までは手頃に食べられるものだったらしい) 松茸・海老・銀杏・鶏肉や鱧(ハモ)を入れた土瓶蒸しも最高ね。
マツタケ様やでー



秋の果物といえば梨。幸水や豊水や二十世紀など色んな種類があり、ヤマサキ家では毎年父の故郷福岡県の梨農家さんから梨取り寄せている。私はシャクシャクッと歯ごたえのある食感のが好きで、とってもジューシーでいくらでも食べれちゃう。
でっかいのが新高(にいたか)、小さいのが豊水(ほうすい)


ぶどうも美味しい時期で、大ぶりの巨峰は文句なしに美味しい。私は小さなデラウェアが特に好きで一房でも二房でもペロッと食べてしまえる。あとシャインマスカット。種無しで皮ごとパクっと食べられて甘くて美味しい!これを食べだすと他マスカットが物足りなくなるほど。


柿や栗や芋も秋を代表する食べ物。この時期コンビニへ行くと栗や芋を使ったスイーツが色々出てて、なおかつここ数年日本ではハロウィンが急激に盛んなおかげでかぼちゃスイーツもとても豊富。コンビニスイーツと侮るなかれ、どれもクオリティが高く値段もお手頃。毎年どんな秋限定スイーツが出るのか楽しみにしている。


そして秋といえば紅葉。赤やオレンジに色づいた紅葉の美しさは桜以上かもしれない。京都や奈良もいいけど、大阪の梅田から北へ電車で30分ほどで行ける箕面(みのお)も昔から紅葉狩りスポットとして人気の場所だ。箕面山への道では紅葉の天ぷらが食べられる。ニホンザルが沢山いることでも有名。最近では数々のコンテストで賞を獲っているクラフトビールの箕面ビールも名物になっている。



大阪市内のメインストリート御堂筋をはじめ、公園などにもイチョウの樹が植えられ、秋になると黄色い葉が美しい。焼いたり揚げたり茶碗蒸しに入れたりする銀杏(ぎんなん)はイチョウの種子で、秋の味覚としてよく食べられていて私も大好物だ。ただ注意しなければいけないのは種子の外側についている実だ。オレンジ色の丸い実はブヨブヨしていて臭い。とてつもなく臭い。地面に落ちて潰れるとそこらじゅうが臭い。この季節になると、初めて日本に来た外国人が「なんてニオイだ!!」と気分を害さないかと心配になるほど。踏んづけてしまうと靴がずっと臭いし、潰れた実で滑りやすくなるので、イチョウの美しさに気を取られて足元への注意をおろそかにしないでね。